都心の大改革! 「東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等の変更(素案)」が発表!
こんにちは。
2月4日に東京都と首都高速道路株式会社が「東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等の変更(素案)」を発表しました。
なかなか長ったらしいタイトルなんですが、かなり壮大な計画が一気に公表され、私も少し興奮しております。
なんですが、メディアはあんまり取り上げてないし、東京都は資料やYouTube動画を2月17日までしか公開しないらしく、(なんでや!)後世にこれを残す(?)ために今ブログを書いているわけであります。
資料には工事に使われるのかな?設計図のようなものや工事工程などもいくつか載っていたりしたのですが、私はそういう工学系なことには全く詳しくなく、恐らく読者もそうした情報は欲していないと思うのでそこらへんは省略しました。
少々長くなるかもしれませんが、お付き合いください。
なお、ほとんどの画像は「東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等の変更(素案)」-首都高速都心環状線 新京橋連結路(地下)の新設- より引用しています。
新京橋連絡路の新設
まず最初に、首都高速都心環状線新京橋連結路について。
左の図は首都高速道路の広域図、右の図は都心環状線の拡大図となっております。
後述しますが、黒線の部分の日本橋周辺は景観や老朽化の問題などから見直しが検討されてきました。また、東京高速道路(KK線)は無料で通行できますが、大型車が通行できませんでした。そのため大規模な交通機能確保策が求められ、新京橋連絡路の新設計画が持ち上がりました。
新京橋連絡路は都心環状線と八重洲線を地下で結ぶ計画となっています。右の図の赤線が新京橋連絡路です。計画ではKK線の地下を通ることになっています。
これに伴い、KK線とその周囲の連絡路が廃止されます。京橋JCTとKK線を結ぶわずか100m、くっそ地味な存在だった首都高8号線もKK線と一緒に廃止されることに。
廃止となるKK線の跡地には、歩行者ネットワークを中心とする公共的空間として新たに都市計画を策定することとなります。
上空から見るとこんな感じ。
江戸橋JCTの連絡路の見直し
続いて、江戸橋JCTの連絡路の見直しについて。
日本橋周辺は首都高が日本橋川の上を通過しています。この道路は1964年の東京五輪の際に建築されたのですが(当時の技術を鑑みると凄いこと)老朽化が激しく、また周囲の景観にも影響を与えることから大規模な更新が計画されてきました。
そうした中、日本橋川の上空に位置する江戸橋JCTも渋滞緩和のため見直しが進められることに。特に交通が集中していた神田橋→京橋方面の連絡路を廃止し、新設する新京橋連絡路に分散させることとなりました。
これにより箱崎JCTから続く渋滞が緩和されるのではないかと期待されています。
出入口の変更
KK線などの廃止や日本橋周辺の地下化に伴い、出入口も大幅に変更されます。
まず、丸の内入口が新設されることに。これまで丸の内出口は存在していましたが、入り口も設置されます。これは既に廃止された江戸橋出入口やKK線の土橋、新橋出入口の代替として機能することになります。
次に、京橋入口と新富町出口が廃止され、新富町入口が新設されます。
先ほどの画像を再び引用しますが、下の黒線の部分、ここも老朽化に伴う更新予定区間です。新京橋連結路の整備と同時に、老朽化した擁壁を更新します。
この影響で曲線改良、また新京橋連絡路の導入区間を確保するために京橋入口が廃止されます。この代替として南の新富町出口を廃止し、入口を新たに新設します。
晴海線の延伸
計画が頓挫したのではないかと噂されるほど長年ほったらかしにされていた晴海線ですが、今回延伸されることが決まりました。
従来の計画では下りは京橋付近で、上りは銀座付近での接続を予定していましたが、今回発表された計画では上下線どちらも銀座付近で接続することになるそうです。
晴海線の未成区間に関しては築地付近における都心方面出入口の設置や、築地市場跡地を通過するルートについても検討が進められているとのことです。
いかがだったでしょうか。個人的には最後の晴海線が一番びっくりしました。箱崎JCTから臨海部に向かう車両が多かったのでしょうか。晴海線は新京橋連絡路とも直結するので、その代替になることも期待できますね。
今回のような大規模な計画が公表されるのは異例中の異例。しかしなぜか主要メディアはあんまり取り上げてないようで・・・KK線の廃止や新京橋連絡路の新設は大きなトピックだと思うのですが。笑
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